徳利の注ぎ方について

先日、お客様より徳利の注ぎ方について聞かれました。


それは、徳利の注ぎ口の絞っている方から注ぐ事が正解なのか?マナー違反なのか?というものです。

普通に考えれば、注ぎ易いように口を絞ってあるので、そこから注ぐのが当たり前だと思う方が多いと思います。

しかし、それがマナー違反だと言われれる事があるのはご存知でしょうか?

それが失礼に当たると言われている理由も諸説あり、、、

(1)注ぎ口を上に向けた形が仏教の「宝珠」の形に近く美しく見えるため
(2)注ぎ口は「円(縁)の切れ目」という語呂から縁起が悪いため
(3)戦国武将を暗殺するため注ぎ口に毒を塗ることがあったため

という事からです。

でもこれはどこかが公式に認めた内容ではありません。
つまり、そういう噂もあるが正式な注ぎ方は決まっていないという事です。

なので、これがまた厄介なんです。

例えば、仕事の接待でお酒を注ぐ時、どちらで注ぐ方が良いでしょうか?
相手の方が上記の事を知らないと、わざわざ注ぎ口の逆から注ぐ方が無礼に取られることもあります。
また、その逆の場合も同じです。

つまり、結局は相手の方次第という事なのです。

結局、答えはそれで終わりかい!という突っ込みが入りそうなので、一応私なりの答えをお伝えしておきます。あくまで私個人の見解ですので、正解かどうかはわかりませんので悪しからず、、、

 私の答えとしては、やはり絞った方から注ぐのが無難だと思っています。
その理由は、知らない方にはその方が自然ですし、知っている方には「それ注ぎ方違うよ」と言われる方がお酒の席での一つの話題になるからです。

そういう方は、お酒のウンチクを語るのが好きな場合が多いので、逆にそうなんですか〜と聞いてあげる方が喜ばれるといます。

また、敢えて逆から注ぎ「これなぜこちらから注ぐか知っていますか?」とお話を振るのもアリだと思います。

結局のところ、その場の空気を読んで、お相手の方がどうすれば喜ばれるかという事を察するということになりますが、、、、

まぁ、お酒の席での一つの話のネタとしてご利用頂ければ幸いです(^ ^)